光の家The light house.

設計データData

竣工 2010年 坪数 31坪(施工床33坪)
場所 大阪府 大東市 工法 2×4工法
種別 新築 構造 二階建

エピソードEpisode

元気よく走りまわる子供に、「下の階に迷惑になるので静かにしなさい」と怒らなくても良いから・・・との理由で、賃貸マンションからの住み替えをご希望されていました。

土地さがしからお手伝いさせていただき、土地の特徴を生かしたプランニングをさせてもらい、総額も決定したところで問題が発生しました。

サラリーマンではなく会社役員のご主人は、銀行から自営業と同じ条件とみなされ、借り入れ金額が大きく制限されるため、計画自体を断念され、一旦白紙にもどりました。

数か月後、不動産業者から、検討していた土地の値下げの打診が有ったため、銀行ローンもクリアー。総額も下がるおまけ付きでの再スタートになりました。

  • 反射壁を使った採光で、反射壁を使った採光で、北側からも明かりが差し込む

コンセプトConcept

東西に細長い敷地、南北に3階が建つ一見不利な立地条件ですが、東西に風の抜けが有る気持ちの良い土地です。

採光とプライバシーを同時に確保する為に、最も有効な手段が有ります。

東西に細長い土地の場合、無理に南側を空けるのではなく、あえて北側に庭をとり、その外側に反射壁を作る事がたいへん有効です。
なかなか平面上ではその効果がわかりにくい為、隣家を含めた模型と日照のシュミレーションを作製してご提案しました。

道を挟んで向かい側には工場が有る事を考慮して、道路側には、バイクの整備やダーツが出来る、ご主人専用の部屋を配置し、LDKは反射壁を利用して明るさを保ちつつ、開口部を絞り込んで、静かで落ち着ける空間を作りました。
家が落ち着き過ぎて、引っ越しの片付けが進まないです。・・・とは、奥様の弁。

二階西側の寝室の西側には窓を無くす事で、西日をカットし、インナーバルコニーから落ち着いた採光と彩風を確保しました。
インナーバルコニーは浴室からも眺める事が出来る様に配置してありますので、都心であるにも関わらず、窓を開けて入浴する事も可能です。

  • 記念につけられた足あと記念につけられた足あと