四季を飾る家The house with which the four seasons is decorated.

設計データData

竣工 2012年 坪数 47坪(施工床53坪)
場所 京都府 船井郡 工法 2×4工法
種別 新築 構造 二階建

エピソードEpisode

私が以前に設計を担当させて頂いたお客様からのご紹介。

初めてお会いしたのは、竣工の一年前。
自然公園のベンチでご紹介頂き、お若い共働きの仲の良いご夫婦からシンプルでスタイリッシュな家を建てたいとのご要望を聞かせて頂きました。

今回は、三ヶ所の候補地を上げて頂き、土地選びから参加させていただき、十分にプランを考える時間もいただけました。

いつもの通り、ご要望を全て出していただいてから、特に制約を設けずにプランニングをさせていただく中で思いついた計画は、玄関部分と階段部分を3層にして本体とブリッジで繋いだ複雑な空間構成でした。

予算と動線の関係から、少し規模を変更して再度プランニングさせていただき、当初のコンセプトを踏襲しつつコンパクトにまとめました。

自由にプランニングさせていただいてから規模や予算を絞り込むと言うやりかたの方が、様々なご提案が出来ます。
私はいつも一手間かけたこの創り方でご提案させていただいています。

  • CGによるパース案CGによるパース案

コンセプトConcept

木々に囲まれ、北から南にかけて緩やかに傾斜する土地にシンプルでモダンな計画をしました。

広大な敷地を生かしつつ採光とプライバシーを考慮して、中心よりやや北に寄せて建物を配置し、周辺のロケーションをいかに美しく室内に取り込めるかを考えて開口部を計画しました。

外観はシンプルなデザインをお求めでしたが、敷地の傾斜もデザインに取りこんで一体化させる事で、近隣から浮き過ぎないように考え、あまり先鋭的なデザインにならない様に、ギリギリのバランスデザインでまとめました。
北側の開口部を計算して絞り込まれたシンプルなファサードは、内部にどのような異空間が広がっているのか想像力をかきたてます。

建築費用を絞り込む為に仕様や材料の選定には、大きく時間を割きました。
出来る限り既製品を仕様しつつ、図面的な納まりの熟考や現場の職人さんなどのご協力で大変美しく仕上がったと自負しています。

京都市内に比べて2~3℃寒い地域なので、薪ストーブをご採用頂きました。

また、南側には深い庇を上下階共設置してから広い開口部にする事で、夏と冬の陽光を計画的にコントロールし、かつ 木々の間から抜ける風も通せる様に計画しました。

  • 細部に至るまでこだわりが見える。細部に至るまでこだわりが見える。