FACT.ATTIC代表 辻井のブログ

2018.12.28

設計事務所の実態(通信編PartⅢ)

設計事務所の実態(通信編partⅢ)

屋根の調査の為にドローンカメラ(6000円台)を導入しましたが、操作が難しく、完璧に操縦するには200時間を要するそうです。

小さい頃ラジコンを親に買って貰えなかったので、操縦が不得意な 辻井です。

 

 

 狭小住宅 建ておこし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、前回に続き、またまたお客様に送ったメールを転載する事にします。

以下は、京都府の長岡京市で注文住宅を新築をする際に、断熱や気密、窓の仕様やその他スペックについてご相談頂いた内容への返信です。

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○○ 様

 

いつもお世話になっております。

 

耐震性能の件は了解致しました。

 

後程補強法方をまとめてお伝えいたします。

 

 

さて気密と断熱の件です。

 

先ず断熱性能は断熱材の性能と厚み寄るところが多いのですが、○○様の家は屋根を除き限界まで詰め込まれています。

屋根の件は後述させて頂きます。

 

次に大切なのがサッシですが、○○様の家は防火FG-Hと言うシリーズを採用しております。

https://www.lixil.co.jp/lineup/window/fg-h_l/feature_tec/

樹脂との複合サッシになります。

(送付頂いたリンク先にドイツの住宅(樹脂サッシ)との比較が多く有りましたが、)ヨーロッパの様に曇りばかりではない、日本の四季の変化の激しい気候には複合サッシが合っていると思われますがいかがでしょうか。

(※もちろん予算に余裕があれば、某ドイツの某樹脂サッシでお勧めが有ります。)

 

 

最後に隙間相当面積C値のお話ですが、数年前に大工に内緒でC値を抜き打ちで計測したことが有りますので、その資料送付させて頂きます。

気密測定P3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(見ての通り、相当隙間面積は2.1となっています。)

 

 

 

次世代省エネは5.0以下が推奨ですが、弊社は2.1c㎡/㎡の数値が出ていますので、ほぼ気密住宅であると言えます。

※(北海道など寒冷なⅠ、Ⅱ地域で2.0以下。その他の地域では5.0以下が推奨されいます。)

ちなみに隙間の原因になるコンセントは気密施工無しでの数値になりますので、恐らく驚異的だと言えると思います。

 

数値の出る要因は、ベーパーバリアとして、0.2mmの分厚いポリエチレンシート(商品名ダンタイトベルト)を丁寧に施工している事等だと思います。

丁寧な施工は機密性を上げます。

 

 

ちなみに、断熱性能の高いドイツは、平均気温が日本より5度程度低い事と、住宅の平均価格が1.5倍する事を付け加えさせて頂きます。

 

 

ZEHは太陽光パネルを付けて消費量を0にしようと言う試みですが、(今回のプランの形状の場合)屋根の面積や形状と方位を考慮して発電量を考えた場合、少し難しいかもしれません。

断熱性能のみにお話を絞ると、屋根を吹き付け断熱にすると、ZEHと同等の断熱性能と言えなくはないです。

(同じ厚みでの)性能はロックウールとほぼ変わらないのですが、体感としては1.5倍くらい断熱効果が有る様に感じます。

 

屋根の吹き付け断熱の費用はプラスで約30万程度です。

 

 

発電した電力は売電出来るのですが、年々安くなっていっております。

蓄電すれば良いのですが、蓄電池のお話はご存知の様ですので、割愛させて頂きます。

 

以下略

 

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気密測定のクダリですが、特に抜き打ちでの第三者による検査と言うのがポイントです。

根拠無くATTICはスゴイ!と言うのが嫌で、お金を払って測ってみることにしましたが、数値が出ないときはどうしよう・・・・と内心は少し不安でした(笑)

 

大工には、
『なんで事前に言うてくれへんのやな?!』
・・・と言われましたが、かなり良い数値が出ているコトを報告すると、ニヤニヤしていました(笑)

 

さて、こちらのお客様は、細かく色々質問してくださいますので、都度ご説明差し上げているのですが、(辻井は説明好きです(笑))

『こう変えた方が良いでしょうか?』

とご質問頂いた場合に、

『今の方が良いです。理由は・・・』

と、根拠をご説明すると、一旦持って帰り、家族会議で吟味をしてから結論を出してくださいます。

 

 

先日、いつも辻井の言う通りになる・・・と残念な様な、関心されている様な表情でコメントを頂戴しましたが、私は専門家で、こんなことばかりやっておりますので、感覚的に95%くらいは正解を出せると思っています。

何故100%ではないかと言うと、価値観は人に寄って少し違っているからです。

 

一般論では『正しいコト』も、お客様には『不正解』である事はよく有ります。

ですので、お客様にお会いした時から、好みや機微を出来る限り読み取り、きっと、このようなことにプライオリティーを持たれているので、こんな選択をされるだろう・・・と予想して、間取りや空間、あるいは仕様や照明などをお客様に合わせてご提案しする様に日々研鑽しております。

 

 

今回は注文住宅っぽいメールですね(笑)

はい、そうです、キーワードです(笑) 設計 辻井でした。

 

 

 

 

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