職責
コロナ自粛の渦中、逆に少し考えるゆとりが出来ましたので、原点を見直してみようと思った辻井です。
今回は自分の正中線のお話をしようと思います。
20年程前、辻井は戦う設計屋を自称しておりました。
私は格闘技をしたこともありませんし、実際なにと闘っているのか自分でもわからない有様でしたので、とりあえず間違っていると思った事には忖度なしに正面から物申せる設計でいよう・・・くらいに思っていました。
建築士法の中の第二条に職責という項目が有り、
常に品位を保持し業務に関する法令及び実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実に業務を行わねばならない。
・・・とあります。
設計事務所に入った当時、所長や先輩からこんなことを判断の基準にして仕事をする様に叩き込まれてきましたので、所長や先輩にはいまだに感謝しています。
刷り込みなのかもしれませんが、設計はこういうものだと未だに思っております。
ですが、多くの設計者は不動産屋やメーカーからお仕事を頂き、建築物の品質や精度は元受け任せになりがちです。
お客様の立場で公正かつ誠実にものを言う事でお仕事が無くなることを恐れて物を言えない設計者も多く、役所への許認可(建築確認申請)を出すも、現場に行かない設計者が重宝されているのが現状かもしれません。
心を高く持とうと思っても、飯のタネが無ければ生きていけません。
建築士法は品位を持てと言うけれど、高楊枝では食べられないと、多くの設計者が下請けで生きていくか、不動産屋の設計になったりします。
その方が安定しますし、楽ですから。
最近の若者には、休みが多くて楽な仕事が人気だそうですので、しかた無いことなのでしょうか。
否。
それぞれの仕事に誇りを持って職責を全う出来るところが日本人の良いところで、その姿勢や品質などが世界から称賛されるところだと思います。
インターネットにより世界が繋がり、ワールドスタンダードの画一化が図られている昨今ですが、それぞれの国や地方には独自の文化と哲学が有りますので、なんでもかんでも世界に迎合しなくても良いと思います。
苦しくてもやりがいの有る生き方が良いと、私は思います。
最近は、品格を持てる様に日々自身と格闘している 注文住宅の設計 辻井でした。
注文住宅を京都と兵庫で設計しています。
ご相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。
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主戦場は京都、滋賀、大阪で注文住宅の設計をしております。
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