設計事務所的な内部ドアの選び方
ATTICでは室内のドアを選ぶとき、どないしてるのか・・・
という事なのですが、一般的に多いのは、このメーカーのカタログの中から、好きなデザインと色を選んでください!
・・・となると思います。
最近よく使うLIXILさんは一般住宅用のドア商品は3グレード、デザインは約30種、色も30色近いので、組み合わせが多く、ドアノブや引手も様々なデザインを選択出来ますのでかなり自由度が高い感じがします。
・・・で、
一つのメーカーで、こんなにも沢山の選択肢が有るのにもかかわらず、設計事務所のATTICが介在すると、そう簡単にはいきません。
いつもすみません。
設計事務所的には、メーカーを決める前に、デザインの方向性を定めて、次にディテールが再現できるかを検証します。
そうです、ドアのデザイン以前の問題として、まず意匠の方向性を決めます。
●イメージ
意匠には色々な種類が有りますので、お客様がイメージを決めろと言われても、なかなか難しいと思います。
そこで、インテリアなどで使われているイメージスケールを参考にして考えてみます。
インテリアのイメージスケールはこんなのです。
・・・で、建築に置き換えるイメージマップだと こんな感じでしょうか。
絵にして考えるとわかりやすい感じがしてきませんでしょうか。
でも、本当はこんなXY軸だけでなく、Z軸が有ったり、その他にも色々な軸が有り、様々なデザインが存在しますので、実際にはもう少し立体的にとらえていきます。
仮に、お客様のお好みがモダンでシンプルで、ミニマルでヨーロピアンなモダンでミニマルで男性的で都会的なシンプルな感じがお好みだとすると・・・
ドアには凹凸無し、枠無し、色は白、開口は天井まで、ノブは出来るだけ存在感を無くし、ドアストッパーは利便性よりもデザインをとる、隠し丁番で存在感を消すのがベスト・・・といった感じでしょうか。
パット見こんな感じになります。
①特注なら仕上は塗装、ドア厚は45㎜、枠は無しでハッカケ、ドアノブは特注したいですが、既製品ならWEST社、丁番はスガツネ社の隠し丁番で納めて、枠壁とも全てドライウォール仕上でシームレスに。
隠し丁番はこんな感じです
②もう少し安くするのであればカミヤ社のCUBEを使います。ヒンジはピボットになりますが、既製品ならではの安心感が有ります。
③さらに絞るならLIXIL社のラフィスやパナソニック社のベリティスなどを選択します。
ベリティス
ラシッサ
●少々クラシックに
仮に上記の条件から一か所モダンからクラシックに振るとこんな感じに。仕上面を木にして、少しグレード感を出していきます。
●デコラティブに
さらにシンプルからデコラティブに変更するとこんな感じになります。丁番(ちょうつがい)が普通について、高さも2m程度になり、枠周りにケーシングと呼ばれる装飾が付きます。ゴージャスさを出すのであれば、さらに縁取りを増やしたり、特注で2.3mくらいの高さの建具を作ってみるのも良いかもしれません、
●女性的に
女性的にするとこんな感じに白くかわいくなります。女性らしくというとジェンダーレスを推奨する世の中的に怒られそうですが、私の感覚なので、許してください。
塗装がマストです。
良い悪いという事ではなく、好き嫌いのところが一番大事なところです。
ATTICでは、お好みをお聞きしてメーカーと商品をご提案させて頂きますが、価格によって様々な選択肢もありますので、『こっちよりもこっちかなー・・・』的なお話を少しお聞かせいただけると、ベストなチョイスをご提案できると思います。
過去のデティール関連の記事を下にリンクしてみましたので、宜しければどうぞ。
コダワリの詰まった実例を掲載していますので、ご興味が有れば以下からご覧ください
実例はこちらから。
注文住宅の設計屋による細かいお話の過去のリンク
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商工会で作ってもらった動画が好評です。弊社、尾崎の自邸で撮影させて頂きました。
Youtubeで辻井が喋っています。ヘラヘラしているのが少し鼻に付きますが、緊張の裏返しですので、お許しください。
是非一度ご覧ください。