InterviewATTIC関係者へのインタビュー

2018.10.20

【第十一回】~「冬の時代」

ATTIC尾崎です。

尾崎の冬の時代」をお送りします。

いつもよりなぜか文章にすることに時間がかかった今回のブログです。入社からこれまでにあったことを思い出しながら書くと、あれやこれやと思い出してしまい、これがいつも以上に時間がかかった理由です。

ですが、こうやって振り返ることも”初心忘るべからず”ということで、いいものだなと書きながら思いました。

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暖かい春。幸せな気分になる4月よりATTICに入社しました。入社前の一番の心配事は2×4工法はどんなものだろうかということでした。実際こんな心配事は小さい小さいことで、非にならないほどの慣れること、成長すること、変えなくてはならないことがたくさんありました。

所長はお客様に正直であることをとても大事にしています。そして、正直である為には、お客様の立場に立った厳しい目を持つことと、仕事に妥協しないことが必要でした。

 

『まず出来ないことを自覚しなさい。』

表向きは違う事柄でも根本的な原因は、自分の実力を的確に把握できていないことから起きる失敗があります。出来てる自分と、本当はそこまで実力がない自分。しかし自分の中でこのギャップを受け入れる、認めること、自覚することが出来なければずっと問題は解決せず同じ失敗を繰り返してしまう。指導を受ける中で一番多く言われた言葉だったような気がします。

 

『図面を描くときに前と同じはない』

ATTICの家は難しい納まりをすることが多々あります。難しい納まりをする場合は、それを造ってもらうための図面が必要になります。そしてこの図面を描くということは、描いた本人が確実にその納まりを理解し実際に造ってもらえるように描かないといけません。以前の私は、所長から「なぜここをこう納めたのか」と聞かれると、「前の図面にこうありました。」と答えていました。そういったときは決まって「違う」と言われ、指導を受けることになりました。前の物件のそれは、その物件のその時でのベストな納まりであって、今回の物件ではもっとより良い納まりを考えないといけない。材料も新しいものが出てきますし、以前にやってみて現場からのフィードバックで納め方を変えたほうがいいかもしれない。その時その物件のベストな図面を描くために毎回1から考えることが必要です。

 

『出来るように考える』

ATTICではさまざまなことを検討します。不可能に思えることでも、よく考えてみると可能に出来ることがあります。建物を綺麗なデザインにするためにあらゆる角度から検討し、実現するためにはどんな材料をどう納めたらいいかを考えます。そういう1つ1つが経験となり、また新たな一見不可能なことを可能にするための糧になっていきます。ATTICに入るまでの私は既製品はないから、今までやったことがないから、適当な材料がないからなどの理由で簡単に出来ないという結論を出していました。考える入口を「出来るようにするには」から入れば何かしらの実現可能な答えが出てくることを知りました。

 

所長からの指導を全部書くととんでもない量になりますので、特に記憶にあるものを書かせてもらいました。ATTICの仕事に慣れるために私は自分のこれまで染付いていた一般的なやり方、考え方、捉え方などを変えていかなければいけませんでした。

会社を変わると多少の変化は付き物ですが、ATTICの場合、私にとっては丸ごとごろっと変える感じでした。自分では10年ほど設計の仕事をしてきて、ある程度のことは出来る自分という認識でしたが、それは低いレベルでの自己評価でした。

出来ない自分を認め、これまで積み上げてきたもの(今から考えると低い物でしたが)を壊して1からまた違うものを積み上げていく。これが私のATTIC入社からこれまでです。

 

 

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まもなく入社から5年となります。所長の仕事のやり方などを熟知されている方々から「ATTICで続けてこられてすごいね。」と言っていただけます。先日は、業者さんに「2年目くらいが一番しんどそうだったね。」と言われました。こうして見てくれている方がいることも大変ありがたく、嬉しいことです。これからも積んでいくことはたくさんあると思いますが、それを楽しみながら積んでいけたらと思っています。

これまでにお会いしたお客様、これからお会いするお客様、いつもお世話になっている業者さん、こだわりの強いATTICを今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 

Interviewerインタビュアー

尾崎由佳

尾崎 由佳

Yuka Ozaki

長崎育ち、高知住まい経験者。
飛び込み就活にてATTIC所員へ。
所長からの「仕込み」に日々、奮闘中。

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