InterviewATTIC関係者へのインタビュー

2024.01.17

本物の注文住宅

新しい年が始まりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

年始早々に心が痛むことがあり、気持ちが落ち着かない方もいらっしゃるかと思います。被災された方々には出来るだけ早く心穏やかな日々が戻りますように。と願っております。

さて、今年最初のブログで何を書こうかと考えていましたが、初心に戻って?「注文住宅」について書きたいと思います。

私がATTICに入社して、4月で丸10年になります。設計の仕事をして20年。自分の振り返りも含めて思っていることを書こうかなと思います。

私が最初に勤めたのは、いわゆる設計事務所で、設計・申請だけをして建物の工事は地場の工務店さんにお願いする形でした。今思い返すと、その頃書いていた図面は意匠図とはいえ、あまり詳細図がなく施工や納まりは工務店の現場監督さん任せだったように今では感じています。

そんな感じの設計事務所から、地場の工務店に転職することになるのですが、その工務店に入った時に現場監督に言われたのが「設計事務所なんて無駄な図面ばっかりをたくさん書くところやろ。あれはただの紙の無駄使い。」でした。現場の人からしたら設計事務所のイメージってこんなもんかなぁとも思いましたが、逆に「現場監督にはデザインは出来ないでしょ。デザインこそが設計事務所の仕事なんや!」と生意気なことを思っていました。その現場監督とは数年一緒に仕事をするのですが、その監督は現場段取りが完璧で現場思いの方でした。そうやって仕事をしている中、設計事務所と一緒に仕事をした時に現場を荒らされたことがあったそうで、設計事務所アレルギーがあったようです。ただ、このことも今振り返ると、確かに当時は現場任せの設計事務所は存在しましたし、きちんとした指示を出さないのに出来てからダメ出しをする設計事務所もありました。生意気なことを思っていた当時の私も、現場から見れば同じような設計事務所の人間だったのかもしれません。

また、知り合いは家を建てる時に、初めは設計事務所にお願いしたいと思っていたけど、威圧的な態度やデザインの押付けなどあり契約しなかったという話も聞きました。設計事務所の所長は往々にして現場では「先生」と呼ばれます。そういった風習が、何か勘違いをさせるのでしょうか・・・この話を聞いた時は少し残念に思いました。

その後、私は建売業者さんへ入社して、10年前に設計事務所ATTICへと辿り着くわけですが・・・

過去に書いたATTICへ入るまでのブログがあります。家造りにはあまり関係ありませんが(笑)

ご興味を持っていただけましたら、下記より読んでいただけます。

尾崎ブログ

【第七回】

【第八回】

【第九回】

【第十回】

 

ATTICへ入ってからの10年が世の中的に住宅業界の変化が大きかった気がします。昨今、デザインに特化した工務店さんが増え、弊社のように設計事務所でありながら工事も請負うという形も増えたように思います。

国の施策もあり、住宅の仕様も高性能なものが標準化されるようになりました。

そんな流れもあり、「安かろう、悪かろう」が売れなくなり、減ったのではないでしょうか。

そんな中でも、未だ1つ私が思うのは、注文住宅と謳っていても、いざ行ってみると選べる仕様が決まっている。ハウスメーカーでも基準仕様から外れると急に金額があがったり、シリーズによって選べない仕様があったりするなどです。多数の人を相手にするので、わかりやすくするという意味もあるのかと思いますが、私個人からすると、それは「セレクト住宅」でしょと思います。

ATTICの家造りは本当に言葉通りの 注文住宅 です。いくつかの会社を経験して一番思うのはやはりこのことです。ATTICに入って、本当の意味で「注文住宅をやっている」という自負があります。

ATTICホームページの設計実例をみると多種多様な家ばかりに見えますが、これはお客様一人一人のお話を聞いて、選択肢をすべて並べて、選んでいただいた結果です。弊社の打合せが長くなりがち(笑)なのも、考えることが多くて打合せが少し大変なのも(笑)、全ては住み始めた時の満足感に繋がります。すべてをご自身で選択していただきますので予算配分も自由です。限られた予算をどう割り振りするかも納得して決定することが大事だと思います。

自分自身がこの仕事をしていて、かつ家造りを経験して思うのは・・・室内仕様など、あとから付けられるもの、仕上るものは新築時に多少妥協しても将来変更することが出来ます。最終的な希望をお伝えいただいてさえいれば、将来やり直す時に工事がしやすいように現状を置いておくことも可能だと思います。

ただ、空間に関しては後から手をいれるとお金と時間がかかります。もしくは法的な絡みで実現できないことも出てきます。となると、家造りで最初に大事にするべきは空間作りではないかなと思っています。空間さえ希望通りになっていれば、その他のことは何とかなると・・・

ATTICなら、なんとか出来ると思います。(笑)

ATTICに入社して10年。あっという間だった気もしますし、これまでに起こった出来事を思い返すと10年経った!とも思います。これまでに関わらせていただいたお客様とは、お話しをする機会がある度に温かいお言葉をいただいておりますし、お仕事を一緒にさせていただいている業者の方、職人の方も一生懸命に仕事をしてくれる方ばかりです。たくさんの方々に関わらせていただいて現在(いま)があるなと思います。

本物の注文住宅をご希望の方はぜひ、ATTICまでお問合せください。

 

私、尾崎の家造りブログはこちらから。

1回目。

2回目。

3回目。

4回目。

5回目。

6回目。

7回目。

8回目。

9回目。

10回目。

11回目。

12回目。

13回目。

14回目。

15回目。

16回目。

17回目。

18回目。

19回目。

20回目。

 

 

ATTIC 京都注文住宅の設計をしております。

ご相談は、お気軽にご連絡ください。

Interviewerインタビュアー

尾崎由佳

尾崎 由佳

Yuka Ozaki

長崎育ち、高知住まい経験者。
飛び込み就活にてATTIC所員へ。
所長からの「仕込み」に日々、奮闘中。

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