息子の小学校生活もはや半月が過ぎようとしています。保育園児半分、小学生半分のような最近の息子です(笑) 小学生完全体になるのはどのくらい経ってからなのでしょうか。いきなり小学生になるものではないのですね。じわじわ変化していっているイメージです(笑)
今回は前回のブログの流れを組んで省エネ住宅に大きく関係する断熱材のお話を。
断熱材の種類などは検索するとたくさん出てきて、読みやすくまとめられていたり、各企業のホームページには製造の過程まで載っていますので、ここでは割愛します(笑)
では、何をお伝えするのか!それは完全に個人的な断熱材への感想です。工事中に現場に行くこともあり、また自邸との違いや、OBのお客様宅へ伺った際に感じたことなどで特に印象的なものを書いてみようと思います。
まず、弊社の断熱材は基本的に10数年以上前から下記仕様です。
床:床下断熱 A種押出法ポリスチレンフォーム保温板 Ⅲ種 t=90㎜
壁断熱:ロックウール t=92㎜
天井断熱:ロックウール t=200㎜
10数年前には「やりすぎ」と言われていたお話は前回、以前の辻井のブログを紹介しておりましたが、これが現在では世の中的にほぼスタンダードになりました。現在は等級6,7が制定されているのでもっと断熱されている建物もあるでしょう。
そして、これは余談ですが先日、以前の職場の現場監督から連絡があり省エネのことを話していた時に言われました。「こんなに必要?!」と。断熱等級4より上をお客さんに求められているけど、いる?という意味でした。どの時代もこういう人がいて、繰り返すんだなーと思いました(笑)
ただ、現在の断熱等級、確かに必要か疑問に思う部分もありますが、何にせよ、全てはバランスだと思うので単純に「断熱材はこの厚みがあれば!!」という書き方をしている記事には思うところがありますが・・・ここから先は私が現場で感じた断熱材のお話をしたいと思います。
スペック①
床下断熱:ATTI仕様
壁:ロックウールt=140㎜
天井断熱:ロックウールt=200㎜
物件の詳細はこちら 1/f ゆらぎ
リビング続きの素敵なバルコニーが印象的なこの物件。壁の断熱材が140㎜。私、尾崎の家はATTIC仕様の92㎜。同じ2階リビングではありますが、一度、比較的暑い時期の午後にお伺いする機会がありました。が!我が家より涼しい。と感じました。サッシの性能は2階に置いてはさほど違いはないはずなのに・・・です。1点、大きく違うのは24時間換気。同じ第一種換気にはなりますが、こちらは熱交換型。壁の厚みと熱交換型換気。これは大きな差だったのかと感じた体験でした。
スペック②
床下断熱:ATTI仕様
壁:ロックウールt=140㎜
天井断熱:ロックウールt=200㎜ + 屋根断熱硬質ウレタンフォーム吹付t=140
物件の詳細はこちら 春花秋月
広い敷地を活かして、敷地内に広がりがあるプランとなったこの物件。壁の断熱材の厚みも違いますが、こちらは天井断熱に+屋根断熱も採用いただきました。現場で快適だな。と思ったのは今のところ、この物件だけです(笑)断熱材の施工は春から夏にかけてだったのですが、断熱材施工後に現場に行くと「あれ暑くない」と・・・こんなに効果があるものか!と驚きでした。屋根からの熱というものは、壁よりも面積は小さくなりますが、なんせ直射日光が一日中当たります。屋根に上がったことがある人はわかると思います。あの暑さ。動かなくても汗が滝のように流れてくる、あの暑さ。屋根屋さんは言います「現場靴の裏が溶けることがある」と。そんな暑さです。その熱が屋根材を通して小屋裏へ入ってきて、天井材から放射熱で室内に伝わります。工事段階でこの熱をシャットアウト出来ているというのは、ものすごい効果だと私は思います。
さらにこちらの物件では全館空調を採用していただきましたので、住まれてからの快適さは言うまでもありません。
番外編
少し前に話題になり、今でも根強いファンがいるイメージのデコス社のセルロースファイバー断熱です。建材屋さんの研修会で撮らせていただいた動画をどうぞ。
素晴らしい遮音性能でした。断熱材としてはロックウールやグラスウールなどと熱伝導率がほぼ変わらないので(数値だけをみるとセルロースの方が熱を通しやすいです。)、仕様変更する理由は断熱効果としてはないのかと思いますが、その他に違いがあると思いますので、ご興味がある方は一度調べてみるといいかと思います。
何事もメリット、デメリットがあるもので、自分にとってのメリット・デメリットは何かも合わせて考えると自分あった断熱材仕様が決まってくるかもしれません。
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